2018年2月18日日曜日

好きな本

ご縁がありまして、渋谷TSUTAYA7Fでオススメの本を紹介させていただいております。

恐縮ながら3冊も・・・

少しだけご紹介させてください。







1冊目はヴィヴィアン・ウエストウッドの自伝






尊敬するデザイナでもあるので、とても刺激になりました。

政治、社会問題へのメッセージ性をファッションを通じて意見を自己表現することが、
本当に「かっこいい」ファッションなのだと気づかされた一冊です。

そして国境も関係なく、自由であること。
Buy less.Choose well.Make it last.(よく選び、必要なものだけを買い、長持ちさせること)」という言葉もいまの時代にはぴったりで、18-19AW Collectionのランウェイショーを中止し平和を訴えたニュースも耳新しいですが、彼女の反骨精神にはこれからも期待でありながらずっと憧れの存在です。
















































三島由紀夫の命売りますは昨年テレビドラマ化され美輪明宏さんが声優をしていたことで
知ったお話です。
私の中で三島由紀夫の本はとても難しいのですが、これはエンターテイメント風でとても読みやすかったです。

主人公が自殺を図ったが助かってしまい、「命売ります」と新聞広告に出すのだが依頼にやってくる人々が難ありでとても人間味があって面白いです。結果的に主人公は死を恐れ生に執着していくのですが、これがとても共感できるところが多いのです。確かに義務的(生きないといけない)となると飽き飽きして疲れるものです。でもいざ自由(生きなくてもいいよ)となると必死に生きようとします。人間って本当にわがままな生き物だなぁ〜と・・・


最後は「痴人の愛」という谷崎潤一郎の本です。28歳のサラリーマンがカフェで知り合った15歳の少女を妻にするつもりで引き取り、結婚する。このご時世では考えられないのですが、現代にも通づることがたくさんあります。
兎にも角にもテンポがよくて読んでいて爽快です。出てくる言葉や表現がとても美しくて、日々スマホやSNSを使っている生活で直接言葉で様子や感情を人に伝えたり、(ボキャブラリーも少ない中で予測変換やAIが補っていくので、感情もLINEとかでスタンプ一つで済ます時代・・・)自分の言葉や感情をうまく表現出来ない私には教科書!というくらい参考になりました。

ご存知の方も多いと思いますが、機会があれば是非読んで見てください。




BIANCA