2012年9月21日金曜日

madame carven

1945年、パリのシャンゼリゼ通りでひとつのファッションハウスが開かれました。

「Ma Griffe」という名前のドレスが当時のパリジェンヌを虜にさせます。































それは「CARVEN」という名のブランドが巻き起こしたお話。

創設したのはCarmen de Tommaso、"マダム・カルバン"その人です。

建築家に憧れていた彼女は、155cmの自身の小柄な身体に合う服を作るべく、
その伝説をスタートさせたのです。

































































その後、
60年代には最も栄誉あるレジェンド・ヌール勲章を授与、
70年代にはエールフランス航空のスチュワーデス用コスチュームや
オリンピックフランスチームのユニフォームデザイン等担当。

数々の功績を残し、93年に84歳を迎え現役を引退。

2009年には100歳の誕生日パーティーがニュースになりました。

同年、ディレクターに就任したギョーム・アンリ。
彼が発表した2011SSコレクションで、私は突然にファンになったのです。
マダムカルバンの感受性を受け継ぎながら、
私たちの手の届く価格帯となって。
夢のようですね。

そして現在、私たちは虜になっています。
時代として、このデザインを酷似した偽物まで出回るほど。
でも偽物たちがデザインを真似ても、こんなにかわいくはなれないんです。

マダムカルバンが創り上げた、
長い長い、素晴らしい功績から積み上げられた場所と、
ギョーム・アンリの気鋭なセンスが折り混ざって、
今のただならぬかわいさのCARVENがあるんです。

現在SisterにあるCARVENを眺める時、身に着けた時、
その延長にマダムカルバンが繋がる事を思うとドキドキします。




FUYURI